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教室指導方針


アウトプットとインプット

 

アウトプットとは、自分の考えを形や文章にして表現することです。ブロックで何かを製作する、まさにアウトプットです。音楽であれば作詞作曲がアウトプットに該当します。反対のインプットとは、既に解明されている事実を理解したり、記憶したりすることですね。一般に高校までの勉強(英語、数学、理科、社会、国語)のほとんどはインプットであると言えます。

 子どもたちの中には、アウトプットすることが好きな子がいます。ブロック教室に通っている生徒はブロックを使ってアウトプットすることを楽しんでいます。他にもマンガ専用、物語専用ノートなどを持ち歩き、暇があれば自作のマンガや物語を作っているような子もいます。

 残念なことにアウトプットすることが好きな子も、年齢が上がってくるに連れアウトプットしなくなってしまうケースがよくあります。要因は2つあります。1つ目は、こんなことを書いたら「変」とか「恥ずかしい」という気持ちが生じてくるためです。もう1つは、インプットする方が大切だと周りが思っているからです。現在の子どもを取り巻く環境においては、インプットに評価の基準の多くが置かれています。学校の成績も、図工や音楽よりも算数や国語に目が向きがちです。

 しかし、学校の枠組みを卒業し社会に出れば、アウトプットする力が問われるようになります。知識をたくさん持っているだけの人よりも、持っている知識で何かをうみだせる人に活躍の場は広がります。また、受験勉強と言ったインプットする力が問われる場面でも、実はアウトプットする力が高い人の方が良い成果を出すケースが多いようです。たしかに、物事を理解したり、覚えたり、計算したりという作業においてはアウトプットなんて関係ないと思えます。ですが、想像してみてください、作文を個性溢れた内容でスラスラとしかも明解でわかりやすく書ける子がいたとします。この子の国語の成績が悪いとはなかなか想像できません。

 文章を「読む」より文章を「書く」方が大変です。何かを作り出すことは大きな労力を必要とします。アウトプットはインプットより脳を働かせており、アウトプットすればするほど脳が鍛えられているように思えます。ですから、学年が上がり勉強の質も量も問われるようになった時、大人がマンガをノートに書いている子どもを見て言ってしまう言葉「そんなことばかりしてないで、勉強しなさい」は、実は逆を言っているのかもしれません。質や量が問われるようになったからこそ、アウトプットで脳を鍛えなければならないとも言えるのです。小学校に上がるから、急に読み書き計算をきちんとさせておかないと、と言うことでインプット作業ばかりを行わせ子どもからアウトプットの習慣を奪ってしまうようなことはもったいない。年齢に関係なく、子どもたちのアウトプットする行動を認め、続けさせてあげてほしいと思ってしまいます。