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教室指導方針


自主VS強制

 
 高校ラグビー3冠(2016シーズン)を達成した東福岡高校。
 この学校は、これまでも国内公式戦80連勝全国高等学校ラグビフットボール大会3連覇(2009〜2011年)!という輝かしい実績を持っています。無敵を誇っていた時期、最大のライバル校は、同じ県内の『筑紫』高校。当時の両校監督の指導方法はきわめて対照的なもので、マスコミでも取り上げられました。東福岡高校の監督は、選手の自主性を尊重し指導は最低限にとどめ、基本的には生徒たちが計画をたて練習を行っていく、接し方もラグビーを楽しもう!というものでした。一方筑紫高校の監督はいわゆるスパルタ。練習は監督の怒号のもと進められ、徹底的に鍛え上げられていきます。
 対戦成績だけを見ると、東福岡の方が圧倒的に結果を残しています。では、東福岡の指導が正しくて筑紫高校の指導が誤っているのか。それほど簡単に結論は出ないようです。東福岡は私立高校、筑紫高校は県立高校。私立高校は実績のある選手を集めることができます。入部時点ですでにラグビー経験豊富で実績もある有能な選手がたくさん入部してきます。しかも1軍〜6軍まで編成できるほどの部員数。極論を言えば指導者がいなくともすでに全国上位のレベルにあるとも言えるのです。一方、筑紫高校にはラグビー初心者も相当数在籍し彼らを短期間で東福岡高校と戦えるレベルにまで育て上げる必要があるのです。毎年のように県大会の決勝戦で両校は、僅差の試合を繰り広げていました。仮に筑紫高校が全国大会に出場したとしたら、3連覇出来たかは定かではありませんがそれに近い結果を残せたことでしょう。
 
 両校を特集した番組にあらためて触れる機会があり、教育の場に立つものとして永遠の課題となる「正しい指導法とは?」ということを考えさせられました。行き着いたのは、どちらの指導法が正しいか否かということではなく、ポイントは指導を受ける側にあるということです。入部する選手自身がどちらの学校が自分に適しているのか、見極める力を身につけておくことです。ある程度ラグビー経験があり結果も残せている、高校ではより高いレベルの仲間の中で切磋琢磨することそして自分を磨くためのいろんな練習を試してみたい、そんなことを考える人は東福岡高校が適しているでしょうし、高校ではラグビーをしてみたいけどラグビー初心者で何をどうすればいいのかまるでわからない、でもやる以上は高い目標を目指したい!そしてそのための労力はいとわない、そんな人は筑紫高校に入部し強烈な指導者のもとで練習をしていくほうが適しているでしょう。サークル感覚で「楽しくラグビーできればいい!」なんて人はどちらの学校も適しているとは言えません。

 人生は選択の連続です。どちらの道を選んだら?様々な場面で決断をしなくてはなりません。そしてその瞬間選べる道は一つだけです。正しい道なのかどうかも進んでみなければわかりません。どちらにしても振り返り納得できる最善の方法は、“自分で選ぶ”ことです。他人の声や情報を参考にはするけれども、最終的な決断は自分で出来る、そんな力を子どもたちには身につけて欲しいと思います。そのためにレゴでの製作においても、「君はどうしたい?」こうした言葉を大切にし投げかけ続けようと思います。