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教室指導方針


めんどくさいは成長の証!?

 

ある時期から急に「めんどくさい」を口ぐせにする子どもがいます。レッスン中何をしていても「めんどくさい」を連発します。
 
 イン「今日は、◯◯を作りましょう!」
 生徒「え〜めんどくさい」
 イン「作品の大きさは◯◯cmより大きくしてください」
 生徒「え〜めんどくさい」
 イン「これから発表を始めます」
 生徒「え〜めんどくさい」
 と残念な会話になってしまいます。

 親からすれば、これまで教室での製作の様子を見ていると「楽しい!」ってずっと笑顔で取り組んでいたのに「なぜ?」となりますね。

 「めんどくさい」には2つの種類があると考えられます。
 1つは、製作モードに入るのがめんどくさい場合です。課題や取り組みのレベルが上がり、製作用の思考状態(集中力を高める、気合を入れるなど)に入らなければ完成が見えてこなくなってくると、思考のモードチェンジをするのが、めんどくさいという場合です。その日の体調や精神状況も『製作モードに入りづらい=めんどくさい』という感情をうみ出す要因になります。学校で友だちとケンカしたとか、先生に怒られたことが頭の中に残っていたり、教室に来る前にゲームをしていて時間になりやむを得ず中断、気持ちはゲームに向いたまま教室に、早く家に帰りたい、そんな気持ちがめんどくさいを生み出します。

 もう1つは、この作業頑張ってしたとしても、達成感を感じることができないと予想している時です。自身の持つ製作に対する力量がなんとなくわかるようになり、理想とするものを作るにはかなりの時間と手間が必要で、しかも理想通りに出来上がる可能性も低そうだと作る前に考えるようになっているからです。
 年齢が低い頃は、どんな課題でも先のことを考えずとりあえず作って見ようとするものです。途中で上手くいかなかったり、壊れてしまったりと作っていく先々でその都度壁にぶつかることになります。
 めんどくさいを言い始めるということは、この作業には、このくらいの手間がかかって、途中で上手くいかず壊れるようなことにもなりかねないぞ、と事前に想像する力がついてきていることの証でもあるんです。
 
 決して、響きのいい言葉ではないですし、私も教室で生徒の「めんどくさい」の声が聞こえると「また始まった」と思ってしまいます。ですが成長を示す姿でもあることを思い出すようにしています。
 めんどくさいを卒業させるためには、製作過程の価値を伝えることです。上手くいかないことに出会う、そこで考えなおす、そうした試行錯誤することそのものに大きな価値があることをきちんと伝えることです。「めんどくさい」の先には良いことがたくさんあるよと伝える、これも大人の大切な役割です。